未分類

CGパース制作のワークフロー

こんにちは、JETです。

今回はCGパース制作のワークフローについて紹介します。

概ね大きい部分から作り始めて、次第に細かいところを作り込んでいくといった流れです。

1.建屋の作成

まずはパース制作の対象となる建屋の作成です。電子図面を受領している場合は、それに沿って作成します。紙や画像の図面のみの場合は一つ一つ寸法を確認しながら作成します。

電子図面を受領している場合はそれほど負荷が大きかったり頭を悩ませたりする作業ではありませんが、効率化のできない地道な工程の一つです。

2.室内壁・建具・窓の作成

建屋が作成できたら次は室内壁・建具・窓の作成です。このフローも展開図がある場合はそれに従って作成します。

建具や窓は同じものを流用することがありますので、一つベースを作成して他のモデルにベースの編集が反映されるインスタンス化という作り方をします。たまにインスタンス化を忘れるモデルがありますが、リカバリーに苦労してしまいます。

3.家具・什器の作成

個人的に最も好きで最も時間を使う部分です。設置する家具が指定されている場合は似たものを作成するか、似たモデルをポータルサイトからダウンロードします。場合によってはモデルを購入することもあります。

自分で家具のモデルを作る場合は作成途中のパース内で作るのではなく、照明の整った3Dスタジオ環境でモデルを作成し、リアルに見えるかどうか適宜レンダリングを行ってチェックながら家具を仕上げていきます。

新たにモデルを作ることはとても楽しいですし、それが好きでこの仕事を始めていますが、のめりこんで時間を使いすぎてしまうことがあるため個人的には注意が必要な部分です。

4.照明の設置

配灯図に従って照明を設置します。ダウンライトを設置することが多いですが、その場合は天井のモデルにダウンライト用の丸穴を空けて、そこにダウンライトを設置します。この工程も地道な作業です。

基本的に太陽光と配当図の照明など現実に存在する照明で照らしますが、それだけでは足りない場合は追加の照明を設置します。この辺りの照明設置方法は現実の撮影と同じです。

5.マテリアルの作成・適用

指定されたマテリアル(壁紙や床材)などを作ります。メーカー材が指定されている場合はメーカーカタログからパース用素材画像をダウンロードし、それを物理マテリアルに加工します。 メーカーのパース用素材をそのまま使うと現実の見た目とは程遠い出来となるため、物理マテリアル化必須です。 モノよっては使い物にならないくらいの低解像度画像の素材だったりしますので、その場合は自分で制作します。

マテリアル作成後は現実のスケールで壁や床にマテリアルを適用します。この時点で上記のインスタンス化ができていないとそれぞれのモデルにマテリアルの適用が必要になるため苦労します。

6.仮レンダリング、照明、マテリアルの調整

マテリアルの適用まで完了したら仮のレンダリングを行いながら照明やマテリアルの調整などを行っていきます。

一度で狙った見た目の画像が完成することはまずありませんのでレンダリングを行いながらトライアンドエラーで完成させていきます。

7.仕上げ

ここは詳しく書けませんが、ある程度狙いの画像が出来上がったらよりフォトリアルになるように全体を仕上げます。

調整の段階で仕上げの工程を挟むこともありますが、後戻りしづらい工程になるため仕上げても問題ないと判断してからの作業になります。

8.正式レンダリング

仕上げ後は正式レンダリングを行います。 レンダリングボタンを押して画像が出来上がるのを待つだけになりますが、レンダリング中は他の作業ができないくらいCPUが忙しくなりますし下手に別の操作をするとレンダリングが止まることもありますので、レンダリング中はパソコンを使わない他の仕事を行うことが多いです。

正式レンダリング後に画像を確認しますが、場合によっては想定とは異なる画像が完成したり、間違いが見つかったりしますので、その場合は修正します。

9.番外

許される場合はインテリアの雰囲気や用途に合わせて添景を設置します。

添景選びは最も好きな作業の一つですが、これも時間を忘れがちになりますので、個人的に注意している部分です。

以上がJETのワークフローです。 順番が前後したり、ここに含まれいないワークフローが加わることもありますが、大抵はこの流れで作成します。

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

TOP