こんにちは、JETです。
今回は3DモデリングソフトのSketchUpの機能について書きます。
ネットや教本を見れば大体の機能は書かれていますので、この場ではニッチな機能を書きたいと思います。ニッチな機能とはいえ、他の3Dモデリングソフトでは当たり前のように使える機能だったりしますので、あくまでもSketchUpで行う3Dモデリングを更に高速化するためのコツとお考え下さい。
1. 移動軸の固定
SketchUpはモデルを移動する際に標準では移動軸が固定されません。SketchUpはスナップ機能やテープメジャー機能が優秀なので軸が固定されなくてもある程度は問題ありませんが、不便な時は往々にしてあります。
例えばスナップ機能が優秀な反面、あるモデルをもう5cmだけ右に動かしたいときなどにはスナップ機能が悪さをしてとんでもないところにモデルが動くこともあります。
この点を解消するのが軸の固定です。
軸の固定の使い方はキーボード上の矢印キーを押すことです。
各軸に対応した矢印キーは以下の通りです。
X軸=赤軸の固定 : 右の矢印(→)
Y軸=緑軸の固定 : 左の矢印(←)
Z軸=青軸の固定 : 上の矢印(↑)
この機能は移動軸の固定だけでなく、テープメジャーの軸固定や回転軸の固定にも使えますので色々試してみると便利です。
2.モデル内の残りを非表示ショートカット化

対象のモデル以外を非表示にする機能です。
他の3Dモデリングソフトではボタン一つで行うことができますが、SketchUpはメニューを開かなければ使うことのできない機能です。
室内にあるモデルを編集する際などに壁が邪魔になってモデルグループやコンポーネントの編集がしづらいときがあります。
そういった際には表示メニューからモデル内の残りを非表示にすることで編集が容易になりますが、毎回メニューを開くのは煩わしいです。
ですので、この機能は環境設定のからショートカットキーを設定すると便利です。
パース制作中には最も多く使う機能の一つですので、是非とも使ってもらいたいです。
3.手軽な軽量化
SketchUpはハイポリモデリングに向いていません。いくら高性能なCPUやGPUを使って、いくらメモリを積んでもポリゴン数が増えるに従って動作が重くなりますし、場合によっては落ちることがあります。JETが使っているモデリング用のパソコンはCPUは32コア、GPUはRTX2080Ti、メモリは128GBですが、それでもSketchUpでの制作ではポリゴン数が増えるに従って重くなります。3dsmaxやMayaでは同様にポリゴン数が増えてもそこまで重くなりません。
SketchUpと他のモデリングソフトの大きな違いとしては、外形線が標準で表示されているところです。外形線があることでレンダリングしなくともある程度の見た目にはなりますが、制作するのには不要です。また、これがSketchUpの動作を重くする最も大きな要因の一つです。
したがって、SketchUpの動作が重くなってきたらまずは外形線を非表示にすることをおすすめします。
外形線の消し方はスタイル>編集>外形線のチェックボックスを外す、です。
外形線を消すとモデルに描画されている枠線が若干細くなる程度=エッジのみが表示されるようになるだけで、制作には影響ありません。 スタイルウィンドウの中にあるエッジを消すことでもソフトの動作を軽くすることはできますが、エッジが消えてしまうと制作に支障をきたしてしまいますので、モデル完成後にパースのアングルを決める時だけエッジのチェックを外すなど場面を限定するのが良いです。

以上が今回のニッチな機能の紹介です。
CG関連の投稿が4回続きましたので、次回からの4回は別の事柄について書きたいと思います。
コメント